はじめに
2026年6月12日、タイ商務省事業開発局(DBD)は、2026年7月1日より、すべての非公開会社の設立登記について、DBD Biz Registシステムを通じたオンライン申請のみが認められることを発表しました。
DBD Biz Registシステムは登記申請の唯一のプラットフォームとなり、従来の紙媒体による窓口申請サービスは利用できなくなります。
主なポイント
A. 書類への署名および処理期間
今回のデジタル化は手続の効率化を目的とするものですが、一部の書類については、引き続き発起人または取締役の署名が必要となります。これらの署名は、紙面への自署、またはDBD e-ServiceもしくはThaIDアプリケーションを通じた電子署名により行うことができます。もっとも、署名者がタイ国籍者でない場合、手続に時間を要する可能性があり、同日中の完了は難しくなる場合があります。そのため、事前準備が不可欠です。
B. 例外
この移行期間中、取締役の変更、事務所所在地の変更または増資などの会社変更登記については、引き続き紙媒体で申請することができます。ただし、1日あたりに受理される申請件数には制限があります。
結論
今回の措置は、タイにおけるデジタル行政推進の一環を示すものです。会社設立登記をオンライン申請に限定することにより、DBDは、手続の効率化を図り、手作業による処理への依存を軽減することを目指しています。一方で、企業は新制度に速やかに適応し、署名要件や外国人関係者が関与する場合に生じ得る遅延など、実務上の留意点を踏まえながら、コンプライアンス対応を行う必要があります。
ILAWASIAは、会社設立書類の作成、電子署名の調整、改定後のDBD Biz Registシステムへの対応確認など、新たな要件への対応を支援いたします。当事務所は、特に外国人署名者が関与する場合においても、手続を円滑化し遅延を最小限に抑えるため、適時の助言と実務的なサポートを提供いたします。